最近、抜け毛が気になるんです・・。
このまま薄毛になってしまうのでしょうか。
抜け毛には
「正常な抜け毛」と「対策が必要な抜け毛」
の2種類が存在します。
それぞれの見分け方を一緒に見ていきましょう。
朝起きると枕に抜け毛がたくさん付いていたり、
洗面台で髪をとかすとブラシや流しに抜け毛が付着していたり、
お風呂に入って頭を洗ってタオルで拭くと、
タオルと床に抜け毛が結構あって、
「ハゲてきてる!?」
と不安になって、それ以来ずっと悩んでいる
という方は結構いらっしゃいます。
でも、抜け毛が多い気がするからといって、
全てが薄毛につながるわけではありません。
ご自身に対策が必要なのかどうかを見分けるポイントをご説明いたします。
ヘアサイクル
まず始めに、抜け毛に関する基本的な知識として、
ヘアサイクルについてご説明いたします。
ヘアサイクルというのは、髪の一生を表す周期のようなもので、
以下のような流れで生え変わりを繰り返しています。
成長期:約2~6年
(毛母細胞が活発に細胞分裂し、髪の毛が太く長く成長。)
↓
退行期:約2~3週間
(毛母細胞の活動が徐々に弱くなり、やがて退縮。)
↓
休止期:約3~4ヶ月
(髪の成長が止まる。
毛母細胞の活動が再開し、新しい毛が育ち始める。
その新しい毛に押し出されるように古い毛が抜けていく。)
このヘアサイクルが乱れると、薄毛が進行してしまいます。
薄毛につながる乱れというのは、
頭皮環境の悪化などで「成長期」が著しく短くなり、
髪の毛が育ちきらないうちに抜け、
休止期が長くなることで、
頭部に髪の毛が少なくなってしまう状態です。
正常な抜け毛と危険な抜け毛の<見分け方>
抜け毛には
「正常な抜け毛」
「対策が必要な抜け毛」
の2種類があります。
しかし、その違いを見極めるのは容易ではありません。
抜け毛の量で違いを判別できれば良いのですが、
本数をチェックしようとしても、
髪の毛はいつの間にか抜け落ちてしまっているため、
抜け毛の本数を常にチェックするというのは現実的ではありません。
そこで、対策が必要な抜け毛かどうかを見分ける方法として考え出されたのが、
抜け毛の毛根の違い
です。
実は、毛根の状態を見ることで、
髪の毛や頭皮の状態など、様々なことが分かります。
正常な抜け毛の毛根
正常な抜け毛の場合、
髪の毛の根元がしっかりしていて少し膨らんでいます。
マッチ棒のようになっているのが特徴です。
また、根元に当たる部分が白っぽくなっています。
フケなどの汚れはついておらず、
髪の毛自体が太くしっかりしていてハリがあります。
抜け毛がこのような状態であれば、
正常な抜け毛である可能性が高いです
(ヘアサイクルが、正常に機能している状態を表しています)。
ちなみに、
抜け毛の根元が膨らんでいるのを見て
「毛根が抜けてしまって、ここからもう髪の毛が生えてこないのではないか」
と心配してしまった経験があるかもれしれませんが、
自然に抜ける髪の毛は、
頭皮に固定するための「毛根鞘(もうこんしょう)」という組織がついたまま抜けるものなので、
生えてこなくなってしまうということはありませんから、ご安心ください。
対策が必要な抜け毛の毛根
「抜け毛に毛根が見当たらない」
「毛根がすごく小さい気がする」
という場合は、
対策が必要な抜け毛の特徴にあたるかもしれませんので注意が必要です。
このような抜け毛は、
髪の毛が生み出されてから育って抜けるまでのヘアサイクルが乱れ、
十分に育ちきる前に抜け落ちていることが考えられます。
自然な抜け毛ではなく、脱毛症などが原因の抜け毛である可能性があるため、
セルフケアではなく、専門のクリニックに相談するのが望ましいです。
毛根の色でわかる危険度
抜け毛の根元がふくらんでいて毛根があったとしても、
毛根の色によっては危険な抜け毛である可能性があります。
毛根全体が真っ黒の場合
危険度の高い抜け毛である可能性があります。
髪の毛に栄養がきちんと行き届いていれば、毛根が真っ黒になることはないといわれています。
毛根が真っ黒な状態になっているとすれば、
血行不良などで髪の毛に栄養がきちんと届いていないことが考えられます。
毛根が白い場合
基本的には危険度が高くない抜け毛といえます。
この状態の髪の毛は、成長を終えたためにメラニン色素の供給が止まり、
毛根だけが白くなっている状態です。
したがって、髪の毛が成長しきったうえで抜けたふつうの抜け毛であるといえます。
毛根の周辺にベタつく白いかたまりがこびりついている場合
頭皮環境が悪くなっている可能性があります。
頭皮に過剰な皮脂が分泌され、毛穴に皮脂が詰まり、
抜け毛にも皮脂が絡みついていることが考えられるためです。
毛根の状態を観察することが、
抜け毛の危険度を見分ける重要なポイントですね。
毛根の色に気をつけてチェックしてみます!