顔がたるんで老けたように感じるんです。
年齢が原因でしょうか・・
顔がたるむのは年齢だけが原因ではありません。
コロナ禍特有の原因も考えられます。
たるみの3大原因
まずは、体をたるませる主な原因を把握しておきましょう。
筋肉たるみ
筋肉は本来ハリのあるものですが、
運動不足や加齢の影響で弱くなり、たるんできます。
筋肉のたるみは体重とは無関係で、痩せていて脂肪が少ない人でも「筋肉たるみ」は生じます。
わかりやすい例としては、お尻のたるみがあります。
お尻は、太っている人でも痩せている人でも、ある程度の年齢になると下がってきます。
お尻には脂肪がたっぷりついていますが、
体重に関係なく年齢とともにたるんでくるのは、たるみの原因が主に「筋肉」にあるからなのです。
また、筋肉を十分に鍛えていないことは、脂肪たるみにもつながります。
筋肉が少ないと脂肪がつきやすく、脂肪の燃焼も活発に行われないからです。
脂肪たるみ
脂肪は、おなかやお尻など動きの少ない部分につきやすいのが特徴です。
ついてしまった脂肪が大きくなり、体内の支持組織で支えきれなくなると、重みで脂肪層がたるんできます。
脂肪たるみは、太り気味の方に起きやすいです。
たとえば、
主に脂肪たるみが原因で起きるおなかのたるみは太っている方に多く、痩せている方には少ないことが知られています。
一方、加齢やダイエットなどで痩せて脂肪が減ると、皮膚のたるみにつながります。
皮膚たるみ
年齢を重ね、コラーゲンやエラスチンなど皮膚の弾力を保つ成分が減ってくると、皮膚のハリがなくなり、たるみが生じてきます。
特に女性の場合においては、
閉経してホルモンバランスが変化すると表皮や真皮が薄くなり、皮膚たるみが生じやすくなります。
また、前述の原因でも触れておりますとおり、
脂肪の減少や筋肉のゆるみが皮膚たるみの原因となることもあります。
たるみ3原因と顔たるみの関係
表情筋を使わないと「筋肉たるみ」につながります
表情筋は、目や口など顔のパーツを動かす筋肉です。
表情筋も筋肉なので、
加齢や運動不足があるとおとろえしまい、たるみの原因となります。
また、表情筋の上には脂肪や皮膚がのっているので、
表情筋が衰えてたるむと、脂肪たるみや皮膚たるみも同時に生じてきます。
なお、表情筋を使わないと、
代謝が落ちて顔のむくみが生じやすくなります。
むくみは「たるみ」ではありませんが、
むくみがあるとフェイスラインがはっきりとしなくなり、老けて見えることがあります。
頬やあごにつきやすい脂肪も顔たるみの原因に
年齢を重ねると代謝が落ちるので、顔にも脂肪がつきやすくなります。
そして、頬やあごについた脂肪は、増えすぎるとたるみの原因になります。
さらに、加齢により脂肪を支える組織が弱ると、
脂肪の重みに耐えきれず脂肪たるみが生じることがあります。
あまった皮膚が「皮膚たるみ」の原因に
前述のように、
コラーゲンやエラスチンなどが年齢とともに減ってくると、皮膚たるみが生じやすくなります。
また、喫煙習慣があると肌の老化が早まり、皮膚がたるみやすくなります。
さらに、顔の皮膚たるみには骨の萎縮も関係しています。
最近の研究によると、頭蓋骨は加齢とともに縮むことが明らかになっています。
歳をとって頭蓋骨が小さくなり、筋肉や脂肪が痩せ、肌にハリがなくなってくると、皮膚が伸びてあまってきます。
行き場所のないあまった皮膚は「たるみ」となり、老け顔の原因となるのです。
加齢とは関係なく顔のたるみが生じやすい人
これまで述べてきたように、
「加齢」がたるみを生じさせるおおもとの原因とされていますが、
それ以外の理由でたるみを生じさせてしまう可能性があります。
人前では常にマスク着用
コロナ禍ではマスクの着用が必須になっています。
人前では常にマスクを着用していて、外すのは食事の時ぐらい。
実はこのマスク習慣が老け顔の原因になっているかもしれません!
その理由は、老け顔の主な原因である表情筋(ひょうじょうきん)の不使用です。
マスクを着けて会話をすると口を大きく動かさなくなりますし、顔下半分が隠れているので他人から見られる緊張感もなくなって、普段よりも顔の筋肉を使わなくなってしまいます。
マスクを着用しているかどうかで、表情筋の張りに大きな違いが生じます。
そして、表情筋の衰えによる皮膚のたるみが起き、ほうれい線へと発展してしまうのです。
パソコンやスマートフォンなどを使うことが多い人
パソコンに長時間むかう人は、一日のほとんどを無表情で過ごしていることが多く、表情が動かないと表情筋が運動不足となり、どんどん衰えていってしまいます。
また、スマートフォンを使う機会が多い人も要注意です。
スマートフォンを見るために長時間下を見続けていると表情筋があまり動かず、頬などがたるみやすくなってしまいます。
その他にも、
猫背の人、うつむく癖がある人、ほお杖をよくつく人、
なども表情筋が衰えやすいといわれていますので、心当たりのある方は注意が必要です。
太り気味の人
太り気味の人は体だけではなく顔にも脂肪がついていることが多く、「脂肪たるみ」のリスクが高いです。
特にあごのたるみは、
太り気味の人に特徴的なものなので注意が必要です。
だからといって無理なダイエットをして急激に体重を減らすことはおすすめできません。
短期間に急激に脂肪が減ると、皮膚の新陳代謝が体重の減少速度に追いつかず、「皮膚たるみ」が生じやすくなるからです。
皮膚たるみを予防するためには、減量のペースを1カ月に1~2kg程度にとどめると良さそうです。
痩せ気味の人
意外かもしれませんが、
痩せ気味の人は「皮膚たるみ」が目立ちやすいと考えられています。
特に、ほうれい線は痩せている人ほどたるみが目立つ傾向にあります。
顔のたるみは加齢だけが原因ではなく、
日常生活の習慣も影響することが分かりましたね。
考えられる要因を整理して出来る限りの対策をとりたいと思います。